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<グローバリゼーションの反動による他者排斥型ナショナリズムの研究>連続公開セミナー


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大学院国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センターでは、全9回の公開セミナーを開催します。

開催概要

逆流し始めたグローバリゼーション
今なぜ世界各地で他者が排斥されるのかを考える

■日時:2017年10月2日~2018年2月16日(全9回、各回90分予定)
■会場:草薙キャンパス(旧谷田キャンパス)
■入場: 無料
■事前予約: 不要

国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター主催
成城大学グローカル研究センター・成蹊大学アジア太平洋研究センター共催

第1回 10月2日(月曜日)

13時00分~ 一般教育棟1階 2103講義室
◎湖中真哉(静岡県立大学・国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター)
「趣旨説明─逆流し始めたグローバリゼーションを捉える」
◎川田牧人(成城大学・グローカル研究センター)
「フィリピン革命期におけるナショナリズム形成過程における排除と包摂」

第2回 10月16日(月曜日)

13時00分~ 一般教育棟1階 2103講義室
◎網中昭世(アジア経済研究所)
「グローバル化への合流とナショナリズムの醸成─南アフリカにおける移民排斥とその反動」

第3回 10月23日(月曜日) ※警報が解除されたため予定どおり実施します

13時00分~ 一般教育棟1階 2103講義室
◎細谷広美(成蹊大学・アジア太平洋研究センター)
「グローバル化と国内格差:ペルーの分断するネイションズ」

第4回 12月11日(月曜日)

10時40分~ 国際関係学部棟1階 3110講義室
◎柄谷利恵子(関西大学・政策創造学部)
「『イギリス人』を問い直す─Brexit後の移民選別システムの再編成」

第5回 12月14日(木曜日)

13時00分~ 国際関係学部棟1階 3106講義室
◎高畑幸(静岡県立大学・国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター)
「フィリピン人介護労働者の国際移動と日本─ケア労働者の多段階移動を中心に」

第6回 1月9日(火曜日)

10時40分~ 国際関係学部棟1階 3110講義室
◎南川文里(立命館大学・国際関係学部)
「現代アメリカの排外主義:トランプ現象とその歴史的文脈」

第7回 1月19日(金曜日)

14時40分~ 国際関係学部棟4階 共同研究室
◎塩原良和(慶應義塾大学・法学部)
「オーストラリアにおける排外主義-歴史的経緯と近年の動向」

第8回 1月23日(火曜日)

16時20分~ 国際関係学部棟4階 共同研究室
◎澤田敬人(静岡県立大学・国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター)
「ニュージーランドの新自由主義的行財政改革ー代償としての格差拡大・トリクルダウン仮説の破綻」

第9回 2月16日(金曜日)

13時00分~ 経営情報学部棟1階 4111講義室
◎Maria Rosario Piquero-Ballescas(元・フィリピン国立大学・東洋大学教授)
“Broadening Multiculturalism from below? Review and Updates”
◎石井由香(静岡県立大学・国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター)
「多文化社会シンガポールと外国人労働者・新移民」

開催趣旨

国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター
湖中 真哉
近年、英国のEU離脱、米国のトランプ大統領やフィリピンのドゥテルテ大統領の台頭にみられるように、世界各地で移民・難民排斥や、外国人嫌悪(xenophobia)等の他者排斥型ナショナリズムが勃興しています。わが国においても、外国人や移民・難民を排斥しようとする動きが活性化しています。こうした動向は、多文化共生、国際協調、人権の擁護、異文化との共存等のこれまで人文・社会科学者が追求してきた方向にとっては大きな逆境と言わざるを得ません。しかし、これまでこうした問題は、メディアではおもに「ポピュリズム(大衆迎合)」の問題として論じられてきました。

こうした他者排斥型ナショナリズムを産みだしたのが、仮にポピュリズムだとしても、それだけでは十分な説明とは言えません。それでは、なぜ、今、世界各地で同時多発的に、他者排斥型ナショナリズムを主張する政治的リーダーが民衆の間で急速に人気を集め、なぜ彼らが支持されるようになったのかを考えてみなければ、この問題の本質にはアプローチできません。

それを理解するためには、冷戦体制崩壊後、顕著になったグローバリゼーションと、それが引き起こした様々な負の影響にも目を向ける必要があります。大衆の無知を嘲笑するだけでは何もうまれません。もちろん、地域によって状況はそれぞれ異なりますが、グローバリゼーションが文字通り世界規模の一体化現象であるとしたら、今まさに、世界中で同時多発的に起こりつつあるのは、グローバリゼーションへの反動(counter-reaction)であると考えられます。いわば、世界各地を外に開く波であったグローバリゼーションが、今度は、各国の内側に向かって逆流を始めたのです。これは、これから世界秩序が大きく変動していく兆しなのかもしれません。

この連続セミナーでは、学際的グローバリゼーション研究(global studies)の立場から、たんに一部の政治的リーダーが扇動したポピュリズムの結果としてではなく、冷戦崩壊期以降、急速に進んだグローバリゼーションに対する反動の潮流として、こうした現象を学際的に分析することを試みます。そこでは、共通課題として、グローバリゼーションがこれまでもたらしてきた負の影響に目が向けられることになるでしょう。また、こうした現象は世界中で同時多発的に発生しているため、地球規模の比較研究の視座が不可欠です。この連続セミナーでは、わが国のみならず、ヨーロッパ、北米、南米、東南アジア、アフリカ、オセアニア等、地球規模の地域間比較研究の視点からアプローチすることを試みます。

なぜ、他者排斥型ナショナリズムが、現在、世界で同時多発的に起こっているのでしょうか。こうした動きは、グローバリゼーションとどのように関係しているのでしょうか。こうした動きを踏まえると、わたしたちは、今後さらにグローバリゼーションを推進すべきなのでしょうか、それとも行き過ぎたグローバリゼーションを阻止すべきなのでしょうか。それとも現状とは異なる別のグローバリゼーションの在り方を展望してみるべきなのでしょうか。そして、対等な市民レヴェルにたって他者との共生を目指す(multiculturalism from below)人文・社会科学の新たな課題とは何でしょうか。こうした課題について、皆さんと一緒にいっしょに考えてみたいと思います。

お問い合わせ先

〒422-8526 静岡市駿河区谷田52-1
静岡県立大学国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター 湖中真哉
電子メール: maaculture@gmail.com

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