ゼミ紹介
国際関係学科 国際政治経済コース 教授 小浜裕久(国際経済学)
国際経済学、開発経済学のゼミ。ゼミでは、ドルが暴落すると世界経済はどうなるのか、中国が発展すると日本にどんな影響があるのか、日本の援助はどうすべきか、急速に発展している国があると思えば全然発展しない国があるのはなぜだろうか、といったようなことを議論している。
ゼミの頻度は、前期は毎週火曜日午後。後期は毎週火曜日と金曜日の午後。夏・冬(あるいは秋・春)2回のゼミ合宿を行う。年数回、OBゼミを行っている。毎回、日本語なら1冊、英文なら100ページ程度の教材を使い、十分な予習を前提として、英語と日本語で議論している。卒論は英語。知力、気力、体力の充実した学生でないとやっていけない。
(2010年9月10日掲載)
国際関係学科 国際行動学コース 准教授 津富宏(犯罪社会学)
「地に足のついた社会貢献」進行中!!
私たちのゼミは「地に足のついた社会貢献」を目標にしており、教室の外に出て社会の現状を考え、自らの興味を活かしそれを社会貢献として形に表す企画を毎年実施していて、机上では学べないものを学ぶことが出来るゼミです。このゼミは今年で8年目を迎え、7期生は4名、8期生は9名(うち1名は留学中)で活動を行っています。7期生は県大生の憩いの場でもある静岡の草薙という地域の商店街のCMソングを草薙の子どもたちと一緒に作成する企画を実施中で、8期生は中山間地域を対象とした企画を考えていて、井川や梅ヶ島など県内の中山間を訪問し現地の声を聞き、私たちに何かできることはないか今計画中であり、毎週津富先生の研究室に集まって企画の実現に向けて熱い議論をしています。その他にも県内の高校に訪問し、高校生にゼミ生が考えたキャリアについて考える授業の実施などもやってきました。
このゼミの特徴は、まずなんといっても個性的な人(例えばボイスパーカッションの達人、大納言、女王様など)がたくさん集まっているという点で、それぞれが独自のキャラクターを発揮しとても楽しい雰囲気で議論が行われています。またゼミの担当教員である津富先生はほのぼのとした雰囲気を持っている先生で、学生との距離が近く気さくに話しかけてくれ学生からとても慕われている先生であり、また議論に行き詰った時、学生だけでは解決するのに困難な問題にぶつかった時は先生がさりげなくアドバイスをしてくださいます。また時にはお酒を飲む機会もあり、ゼミ生同士や先生との仲がよくアットホームな雰囲気を持っています。
(国際言語文化学科 3年 若林勇太)
(2010年9月13日掲載)
国際言語文化学科 英米文化コース 准教授 澤田敬人(オーストラリア文化論)
平成10年に最初のゼミ生が卒業してからこれまで23人が卒論を提出した。このうち2人の卒論を紹介する。まず、家族療法を必要とする家族の対話の場で、家族構成員の相互認識を変えることで新しい現実を作り、コンストラクティヴィズムの認識を深めた卒論である。対話の場としてささやかな映画鑑賞会と小旅行を選んでいる。全体を貫く論理は、研究者は生活者でもあり、研究者が研究者であることに疑念を差し挟むラディカル・リフレクシヴィティの問題である。甘美で切ないメロディに乗せた文体に胸がつまり、リフレクシヴィティの白眉を思わせる。ここではコンストラクティヴィズムの認識論が支持されているが、フェミニズムや国際政治学のコンストラクティヴィズムからの連想も参考にしたと思われ、専門分化が進む卒論レベルでも、カリキュラムの全体とこれを受け止めて自分のものにする学生の柔軟な器が活きている。
次は、移民・難民として国境を越える人の動きに伴って顕在化した遠隔地ナショナリズムに着目し、オーラルヒストリーを用いたオーストラリア調査によって議論を深めた卒論である。オーストラリアへ移住後も出身国の政治活動を支援するクルド系移民の語りから意味をつむぎ、この遠隔地ナショナリズムの原因の大半は、移民が多文化社会にあっても周縁化されやすいことにあると示唆する。ゼミ内でこの卒論のカリスマ性が強く、意志ある後輩が研究方法を引き継いでいる。
国際言語文化学科 日本文化コース 准教授 澤崎宏一(日本語表現法)

私のゼミでは、言葉と社会、言葉と学習、言葉と理解といったことを考える場所にしたいと思っています。例えばこれまでのゼミ学生は、「男女の言葉づかいの違い」、「敬語の使い方」、「漢字や仮名などの使い分け」、「映画やドラマのせりふ」、「若者言葉や方言」、「言葉と記憶」などといったテーマを選んで、それぞれ卒業論文につなげています。
ゼミは普通の講義とは雰囲気も進め方も違います。私のゼミの場合、毎年所定のテーマに沿った教科書や論文を課題図書として設定しますが、それ以外に、ゼミ生自身が独自の判断で読んだり調べたりしたことを発表し合う場所でもあるのです。ですから、卒業論文のために調べてきた成果を披露して話し合ったりします。みんなと一緒に考えることで、一人では気がつかなかった事柄に考えが及ぶこともあるからです。不思議なもので、初めはなかなか話し合いに参加できない人も、4年生に上がる頃には何かしら発言ができるようになっているものです。それに、みんなの前で繰り返し同じ研究テーマについて発表することで、自分が選んだテーマに少しずつこだわりや愛着が生まれるようにもなります。これらは、ゼミでこそ味わえる勉強の醍醐味と言えるでしょう。
写真を見てください。これはある日のゼミのひとこまで、左端で両手を広げて何かしゃべっているのが私です。しかし主役は私ではなく、前でプレゼン(発表)をしているH君なのです。H君のプレゼンに対して、私とゼミ生達が疑問を投げかけたり反対意見を述べ たりあるいは情に訴えたりして、発言権を得ようとあの手この手で仕掛けてくる。H君はうまくかわさなければいけない。逃げ切れるか、H君。そういう雰囲気のゼミにしていきたいと、みんなで努力しています。
(2010年9月25日掲載)
国際言語文化学科 ヨーロッパ文化コース 准教授 マティアス・ファイファー(日独比較文化論)

日独比較文化ゼミへようこそ!
「他文化を知らない者は、自国の文化も良く知らない」とはよく言われている。つまり、外国の文化を知ることによって初めて、当たり前のように思っている自国の習慣、ものの扱いや考え方を違う視点から評価できる。ものごとから距離をおき、客観的な判断を行うことが研究者の仕事であり、大学生の課題でもある。しかしまた、「自分の文化を知らなければ外国の文化も理解できない」とも言える。日本の文化を無視して外国の文化だけにこだわる者は、結局比較する文化を持たない人間であり、新しいものの良し悪しを判断できない。「それでは、どう勉強を始めればいいのか?」と、迷ってしまった新入生は聞いてくるだろう。まず自分の文化から始めるのか、それとも外国の文化からアプローチするのか?答えは、異文化の勉強は一方通行ではなく、二つの文化の間を行き来して比較を行い、同時に自らの視点もたえず変化させていくことで、ひとつの文化のより広範囲にわたる理解が可能となる。
私のゼミで学生が取り組んでいるのは、グローバル化の時代の中でドイツと日本が、それぞれの国に現れた社会問題をどう取り上げているか、同じような問題に対してどのような解決方法を考えているか、ということである。もちろん、この研究では現代社会の問題にとどまらず、その歴史的・文化的背景も調べることはいうまでもない。ゼミ生はこの範囲の中から自分で研究したいテーマを自由に選び、図書館・資料館の利用、インターネット検索、アンケートなどを行い、その結果をゼミで発表する。発表に対し、教員や他のゼミ生からコメント・質問がなされ、ディスカッションやディベートが行われる。これまでにゼミ生が選んだ卒論テーマは、環境保護政策、ナチスへの抵抗、広告と文化、少子化、メディア教育、都市計画、移民政策、外国人とネオナチス、多文化主義、歴史教科書、戦争と補償、戦争と美術などである。
調査、発表、ディベートは職場でも異文化間のコミュニケーションでも必要なことであり、またその方法や自分の決断に対して責任を持つことは、特に大学のゼミによって身に付けられる。いや、身につけるべきことである。そういう意欲がある学生を歓迎する。
(2010年9月10日掲載)
国際言語文化学科 アジア文化コース 教授 小針進(現代韓国・朝鮮社会論)

ディープにコリアを学習
私たちのゼミは3年生5名、4年生5名、大学院生2名のほか、韓国から留学中の2名が在籍しています。ゼミの内容は社会学的思考の考察から始まり、現代韓国朝鮮の社会・文化、在日韓国・朝鮮人、日韓関係など様々な分野を3年生が中心になって発表し、それに対して討論する形で進められます。毎回活発な意見交換によってお互いに良い刺激になっています。
また、外部の専門家を迎えて、普段聞けないような現場の話や裏話なども聞くこともあります。ゼミ有志で静岡市内の朝鮮学校へ行ったこともあります。
韓国の学生との交流もあります。韓国の学生が本学を訪問することもありますが、年に一度「韓国遠征ゼミ」を実施し、ソウルや釜山の大学との合同演習や識者による特別講義聴講を実施しています。昨年の訪韓時は、金泳三前大統領が当ゼミ生だけを私邸に招いて日本語で特別講義をしてくれました。(写真)金泳三元大統領私邸にて韓国社会と政治、日韓関係、南北関係、大統領としての体験談などがその内容でした。私たちの質問にも親切に応じてくれましたが、研究室で疑問に思っていたことを、こうした識者に直接ぶつけることができるのも、当ゼミならではの体験なのかもしれません。
ゼミのレジュメを必死でつくったり、真剣に討論したりと、殺伐とすることさえある、ふだんは真面目な小針ゼミです。が、時にはお酒を飲む機会もあったり、温泉旅行の計画を立てたりと、ゼミ生同士や先生との仲もよく和気あいあいとした楽しい一面も持っています!!
(報告:石上綾子、河村朋佳、前島洋実)





