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ビジネスセミナー「『引き算』のイノベーション」を開催しました


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経営情報イノベーション研究科附属「地域経営研究センター」は、12月15日、静岡市産学交流センター「B・nest(ビネスト)」で、ビジネスセミナー「『引き算』のイノベーション 何かを捨てて、新たな価値を生み出そう!」を開催しました。
170名の参加者が集まり、冒頭、鬼頭宏学長からの「新しいことにチャレンジするヒントとしていただければ幸い」との挨拶で始まりました。センター長の岩崎邦彦教授から今年のテーマ「引き算する勇気」が提起され、続いて、福島県にあるHAGIフランス料理店オーナーシェフ 萩春朋氏の「1日1客のフランス料理店」と、秋田県にある新政酒造株式会社代表取締役社長 佐藤祐輔氏の「引き算の酒蔵経営」の講演があり、最後に3名によるパネルディスカッションが行われました。
岩崎教授からは、具体的な企業等の成功事例やデータが示され、「21世紀のマーケティングは引く力が大切。やめる決断は難しいが苦あればブランドあり。引き算のあとの掛け算も重要」といった提言がありました。
萩氏からは、足し算経営がリーマンショックや東日本大震災により引き算経営をせざるを得ない状況になり、そのときの経験から、1日1組限定の「あなただけのために」をコンセプトとした経営に転換した経験が語られ、お客様に集中でき喜ばれること、また生産者と交流する時間ができたことにより最高の福島食材を入手できるようになったこと、福島食材のスペシャリストとしての仕事も増えていることなどの利点が挙げられました。
佐藤氏からは、多様な職業を経て実家の酒蔵・新政酒造に戻ると10年連続の赤字を出している状況で、日本酒の出荷量が右肩下がりで現在の純米大吟醸ブームも落ち着きを見せる中、本当のイノベーションを起こすことが必要と考え、日本酒の味を伝えるのではなくその奥にあるものを伝えようと、無農薬の秋田県産米を最古の酵母で仕込み、江戸時代の製法「生酛(きもと)」を用いた酒づくりを行い、販売も地酒専門店に絞るなどの転換を図ったことが語られました。
パネルディスカッションでは、引き算経営に対する反発や農業との関係、観光との親和性などについて話し合われました。

鬼頭学長による開会挨拶

テーマ提起をする岩崎教授

講演する萩氏

講演する佐藤氏

パネルディスカッションの様子



(2018年12月19日)

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