産業活動を基盤にした人類の繁栄は、地球の供給・浄化能力の限界を感じさせるに至りました。世界人口は2019年に77億人に達し、100年間で4倍以上に増加しました。これに伴って、世界的な食糧枯渇は深刻化しており、餓死人口は年間約1,500万人と言われています。また、昨今、各地で異常気象が記録され、地球環境の維持が最重要課題となっています。一方、先進諸国では、栄養過多や不適切な食物摂取による肥満、それに起因する生活習慣病が大きな社会問題となっています。これら諸問題は、食品・栄養・環境科学の対象領域です。本研究院は、大学院生活健康科学研究科を改組して2012年度に開設され、その附置センターとして「食品環境研究センター」および「茶学総合研究センター」を2014年度に設置しました。本研究院は、「持続可能な社会そして治療から予防への貢献」を旗頭として、社会貢献を目指します。
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