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本学教員の論文が平和構築分野で著名な国際ジャーナルに掲載


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国際関係学部の古川光明教授と共同研究者ダニエル・デン氏( Development Alternatives Inc、DAI )による、スーダンと南スーダンの係争地となっているアビエイ問題に焦点をあてた論文「Social capital across agro-pastoral assets in the Abyei Area with reference to Amiet “Peace” Market」が、平和構築分野で著名な国際ジャーナルである『The Journal of Peacebuilding and Development』に掲載されました。

南スーダンはスーダンからの独立をめぐり半世紀にわたり紛争を繰り返してきましたが、2005年南北包括和平協定に両者が合意しました。しかしながら、その締結された第二次スーダン内戦の包括和平協定では、アビエイがどちらに帰属するかについて決着しませんでした。和平協定のアビエイ紛争の解決の取り決めでは、1905年にコルドファンに存在したディンカ族のンゴック氏族の9つの首長国の領域を境界とする地域をアビエイ地域と定め、その帰属はアビエイ地域の住民の住民投票により決定されるとしました。しかし、どこまでをアビエイ地域の住民と定義するかで南北スーダンの主張に相違があり、現在もまだ住民投票が行われていないため、アビエイ地域がスーダンもしくは南スーダンのどちらに帰属するか決定されていない状況にあります。
本論文では、そのようななか、アビエイではいまだ、民族間の衝突が続いており、その状況を打開し、いまだ行われていない住民投票に向けた具体的な方策を、アビエイに関わる主要民族の認識から見出そうと試みました。

【関連リンク】
『Journal of Peacebuilding & Development』
Social Capital Across Agro-Pastoral Assets in the Abyei Area With Reference to Amiet “Peace” Market(外部サイトへリンク)



(2019年6月7日)

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