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経営情報学部岩崎ゼミが2019年度ABC事業の成果を発表


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経営情報学部の岩崎ゼミと静岡県農業法人協会が連携して、マーケティングに課題を抱える農業法人に対し、学生がコンサルティングを実施する「アグリビジネスコンサルティング事業(通称:ABC事業)」の成果発表会が、12月9日、静岡市産学交流センター「B・nest(ビネスト)」で行われました。

11回目となる今年度の対象法人は、柑橘類・ブルーベリーを生産する「千代園芸株式会社」(静岡市)、いちごを生産する「するが夢苺株式会社」(静岡市)、豚肉を生産する「農事組合法人富士農場サービス」(富士宮市)、ネギ・トマト・椎茸を生産する「株式会社グリーンテック」(焼津市)の4法人です。

千代園芸株式会社を担当する伊藤さん、深澤さん、村松さんからは、同社のファン獲得に向け、ブルーベリージャムのビン・パッケージの変更、スムージーの開発、ミカン収穫体験についての取り組みが紹介されました。通常は複数品種を混ぜて作るジャムを、同社では生産する6つの品種ごとに作っているという強みを消費者に伝えるパッケージに変更したことや、宣伝にも工夫を凝らした収穫体験は目標を上回る参加者が集まったことなど、学生の真剣に取り組む様子が目に浮かぶ発表となりました。

するが夢苺株式会社を担当する三田さん、山本さん、笹本さん、鈴木さんからは、石垣いちごを活かした新商品の開発に向けた取り組みが紹介されました。SWOT分析により同社の強みを把握し、かき氷・パフェ・ソフトクリーム・パンケーキの中からイチゴの形や量、実現可能性を評価軸として最適な商品が何かを検討した結果、「“農家らしさ”を全面にだしたパフェ」を開発することに決定したことや、容器やパフェの中身を検討し試食なども重ねたことなど、学びを実践する姿勢が印象的な発表となりました。

農事組合法人富士農場サービスを担当する澤田さん、岩田さん、飯田さん、尾下さんからは、サービスエリア(SA)内の店舗の利用促進に向けた取り組みが紹介されました。提案前には統一感がなく、何を売っているかもわからないような外観であったため、SA利用者の目を引く外観づくりを目指し、一押し商品を前面に出す案内板や商品を見せる提供方法への変換のほか、同社の豚へのこだわりが伝わる店名への変更など、学生の大胆な発想に驚かされた発表となりました。

株式会社グリーンテックを担当する柿宇土さん、久保さん、浅岡さん、斉藤さんからは同社の強みを取引先や消費者に発信する取り組みが紹介されました。取引先向けのパンフレットでは同社の強みのなかでも供給の安定性に着目したキャッチコピーの作成や若手社員の写真を表紙に使用するなどの工夫をしたことや、無人販売所を同社の魅力を消費者に伝えるツールとして、ぬくもりある看板の設置や消費者の声を集める機会を創出したことなど、学生の柔軟な発想が生きていると感じる発表となりました。

岩崎邦彦教授からは「農業ではモノづくりからブランドづくりやことづくりがますます重要となっており、その視点に立った学生からの提案はそれぞれ当を得ていてすばらしい」との講評がありました。

学生と生産者の方々の築いた素敵な絆も感じられる発表会となりました。

千代園芸を担当したグループ

するが夢苺を担当したグループ

富士農場サービスを担当したグループ

グリーンテックを担当したグループ

講評する岩崎教授

参加者による記念撮影

(2019年12月11日)

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