グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



食品栄養科学部が共同研究により目薬のさし心地を改善する新技術を開発


ホーム >  ニュース >  食品栄養科学部が共同研究により目薬のさし心地を改善する新技術を開発

この度、食品栄養科学部食品化学研究室の寺田祐子助教、伊藤豊実研究補助員、伊藤圭祐准教授は、ロート製薬株式会社との共同研究により、目薬のさし心地を改善する新たな処方技術の開発に成功しました。
目薬に使用されることが多いメントールは、爽やかな清涼感がある一方、人によっては不快な刺激感(しみ感)を感じる場合もあることが課題となっていました。
ワサビなどの”辛味”は科学的には”痛み”と同じ感覚ですが、その感知に関わる受容体(TRPA1)は、実は口腔内だけでなく目にも存在しています。本研究ではメントールによるTRPA1の活性化を抑える成分を探索し、ペパーミントオイルに含有されるメントンやα-ピネンにその働きがあることを見出しました。
これらの成分を基軸として、これまでの配合技術をさらに進化させた結果、不快な刺激感を抑制し、より多くの人にとって気持ちのよい清涼感を実現するための新たな配合技術(スマートクールテックTM:ロート製薬)の確立に至りました。
現在、ロート製薬において本技術を用いた目薬の開発が進められています。

実験の様子

図:TRPA1を培養細胞に発現させ、活性化の程度を光によって測定した例。TRPA1が活性化すると細胞は青→赤に変化する。

【関連リンク】
食品化学研究室
http://dfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/labs/foodchem/(外部サイトへリンク)

ロート製薬株式会社
https://www.rohto.co.jp/(外部サイトへリンク)



(2020年3月30日)

モバイル表示

PC表示