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シークヮーサー由来ノビレチン含有食品の認知機能改善効果の可能性をヒト試験で初めて確認


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2020年7月2日の公表内容について、正確な解析結果に基づいて、緑字のように修正させていただきました。(2021年2月5日)


大学院薬食生命科学総合学府附属薬食研究推進センター長の山田靜雄特任教授は、琉球大学の照屋俊明教授との共同研究において、沖縄県特産のシークヮーサーの皮に多く含まれる成分のノビレチンに、認知機能を改善する効果があることを確認したことを、沖縄県庁において、6月29日、株式会社沖縄リサーチセンターとともに発表しました。
ヒト試験は、本学の山田特任教授が、物忘れの症状を自覚する65歳以上の認知症予備軍 108人を対象に、昨年10月から今年2月に実施しました。約30ミリグラムのノビレチンを含む健康補助食品を摂取するグループと、プラセボ(偽薬)を摂取するグループに分け、1日1回、4か月続けて摂取してもらいました。その結果、認知機能検査では、評価可能な被験者集団では改善が見られなかったものの、計画書に則った被験者集団では、摂取したグループは摂取前に比べ、スコアが9ポイント上昇しました。プラセボのグループに比べ、3.1ポイント高かったことから、ある程度の認知機能の改善が期待されるものと思われます
一般的記憶の改善、特に、図形のような目で見て覚える視覚性記憶に有効性が確認され、特に物忘れを自覚する74歳以下の前期高齢者に期待が持てると推測します
山田特任教授は、沖縄県庁での会見において、「認知症の薬は効果が出づらく、副作用が出やすい。ノビレチンを摂取することで認知症の予防につながる」ことを説明し、「加齢に伴う認知機能の低下を遅らせる予防として、ノビレチンを含む食品をうまく活用して欲しい」と強調しました。
この発表は、沖縄県の地元テレビで報道されるとともに、地元新聞社の記事になるなど、大きな話題となりました。
(会見発表の内容を修正することについて、2月5日付けで沖縄県と沖縄リサーチセンターに申し入れました。)

シークヮーサー

(2020年7月2日)
(2021年2月5日修正)

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