グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



英語での実施科目 「Japanology」 を県内の複数高校に配信


ホーム >  ニュース >  英語での実施科目 「Japanology」 を県内の複数高校に配信

海外との交換留学を推進する観点から、本学の外国人留学生の受講を想定して、2016年度より小林裕和客員教授 (当時:副学長) が代表教員となり、英語で日本を紹介する 「Japanology」 を開講しました。本科目は、これまでに米国カリフォルニア大学デービス校、同マルケット大学、上智大学などとオンラインで結び、双方向的な授業を実施しています。今回は、県立浜松湖南高校および県立三島北高校とオンラインで結んで情報を共有し、浜松湖南高校では英語科2年生約40名が参加しました。

中村順行茶学総合研究センター長の尽力により、今回の講師にはStephane Danton氏をお迎えしました。Danton氏はフランス・リヨン生まれ。フランスでソムリエの資格を取り、フランスワインの販売を目的にして、約30年前に来日しました。その際に、日本のお茶に出会い、その魅力に取りつかれ、15年前に日本茶専門店 「おちゃらか」 を東京に開店しています。Danton氏は、果物、花、ヨモギ、やきいも、昆布といった日本独特の香りを緑茶に付けたオリジナルフレーバーティーを開発しました。「目・鼻・口」 で味わう新たなジャンルのフレーバーティーは、若者を中心に大いに受けています。今回は、Danton氏がなぜフレーバーティーを日本で販売しているのか、またそのマーケティング戦略について話していただきました。

Danton氏の講義概要:
マーケティング戦略の中で、一番重要なことは相手とのコミュニケーションを図ること。コミュニケーションなくしては、商品の紹介、相手の好み、どこでどのようにだれとお茶を飲みたいかも分からず、それに適したお茶の紹介もできない。コミュニケーションは母国語で図れるとは限らず、身振り手振りを交えても良いから意思の疎通が重要。これがマーケティングのベースとなる。そしてお茶に付随するそれぞれのストーリーが、付加価値を高める素材となる。お茶を顧客に知っていただくためには、顧客以上の知識が必要であり、猛勉強の日々。それを持続するには、①ゆっくりとあせらないこと、②いつも新しいことを見つけること、③自分で試してみること、④自己満足も含め納得すること、⑤学ぶこと。

英語での質疑応答では、世界販売戦略およびコミュニケーション術について議論しました。欧米およびイスラム社会への売り込みには、日本茶をそのまま輸出するのではなく、彼らの好みを模索し合わせること、お茶に興味を持ってくれれば、ワインのように高級品の購入欲に繋がることなどが話し合われました。

県内高校生に対し、英語を伝達手段として、茶を含む本県主要産業への関心を喚起すべく、本学ではこのような活動を継続していきたいと考えています。

オンライン講義の様子

講師 Stephane Danton氏

浜松湖南高校での視聴の様子

モバイル表示

PC表示