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3大学合同プログラムによるオンライン教育を実施


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ジェンダーをテーマとした3大学合同プログラムによるオンライン教育を実施

本学では2018年度から、上智大学およびお茶の水女子大学と共同で、オンライン教育(Collaborative Online International Learning : COIL)による遠隔教育と交流事業を軸とした、日米2国間の大学間連携を図るプロジェクトに取り組んでいます(2018年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業~COIL型教育を活用した米国等の大学間交流形成支援~」)。

このCOILプロジェクトの一環として、10月13日に本学国際関係学部の犬塚協太教授ゼミにおいて、国内連携大学間をオンライン(Zoom)で結び、Family & Gender「日本社会と家族・ジェンダー問題」をテーマに講義を実施しました。

講義にあたり、本学では通常どおり学生が教室で受講し、首都圏にある2大学の学生は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、自宅などから個別にZoomに接続して受講する形式となりました。男女共同参画推進センター長でもある犬塚教授が講師を務め、ジェンダー問題の解明や解決に向けたさまざまな学びの一つとして、広く現代日本の家族やジェンダーに関わる諸問題の社会学的考察を深める講義が行われました。
まず現代日本における家族の原型である「近代家族」モデルの成立、その浸透と一般化の過程について紹介し、高度経済成長後の日本社会の変容に伴う近代家族の矛盾の肥大化について取り上げました。その上で、現代日本の家族モデルの特徴である「新・性別役割分業」(夫は仕事、妻は家事・育児と仕事)というジェンダーと社会の変化との矛盾が生み出す、さまざまな社会問題とその増大の構図に考察を加えました。
さらに、政治分野や職場での障壁、性暴力など女性の人権問題への認識の乏しさ、性の多様性に対する理解不足など、家族以外のさまざまなジェンダー問題の存在にも焦点を当てました。

これに対し、各大学の受講生から犬塚教授に、男性による育児への積極的参画の促進ポイント、企業風土の改善による業績向上の事例、政界や企業トップの意識改革のあり方、性別役割分業の成立とその背景、職住分離とコロナ禍による影響、ワーク・ライフバランスにおけるグッドプラクティスの共有についての質問が投げかけられました。
さらに、日韓間でジェンダー問題の様相が異なる理由、女性の選択肢を広げる学びの重要性、正しい知識と正確な情報へのアクセス、選択肢の多様性がもたらすメリット、女性の政治参画促進策、同調圧力が高い社会への対応方法と改善策についてなど、講義時間を大幅に超過しても非常に熱心で活発な質疑応答が続きました。

本講義は3大学合同プログラムにおける第1回目の講義であり、上智大学グローバル教育センターの李ウォンギョン特任助教のコーディネートのもと、お茶の水女子大学の小林誠教授のご協力も得て、今後も各大学の持ち回りによる講義を予定しています(10月27日:上智大学、12月1日:お茶の水女子大学)。これらの講義を踏まえ、COILの米国連携大学であるゴンザガ大学(ワシントン州)ともジェンダーをテーマに交流し、COIL型教育の効果を深めていく予定です。

講義中のZoom画面

講義の様子

【関連リンク】
静岡県立大学 大学の世界展開力強化事業「US-COIL」
https://www.us-coil.jp/(外部サイトへリンク)

米国ゴンザガ大学
https://www.gonzaga.edu/(外部サイトへリンク)

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文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択 (2018年9月12日ニュース)


(2020年10月15日)

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