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ビジネスセミナー「顧客を生み出す新たな発想!」を開催


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大学院経営情報イノベーション研究科附属 地域経営研究センターは、12月11日、ビジネスセミナー「顧客を生み出す新たな発想!~「掛け算」のイノベーション~」をオンラインにて開催しました。
開会の挨拶を行った鬼頭宏学長は、はじめに今年20周年となった地域経営研究センターの紹介を行い、「二人の講師によるチャレンジを明日からの糧にしていただければと思います」と、本セミナーへの期待を語りました。セミナーでははじめに、センター長の岩崎邦彦教授が、「コロナ禍で顧客を生み出すことの重要性を再認識しました。これからの時代は掛け算によって商品価値を高める工夫が必要です。ぜひお二人の講演を進化のきっかけにしていただければ幸いです」とテーマ提起を行いました。
講演は、逆境を進化のきっかけにしている二人の講師をお迎えし、株式会社吉村代表取締役社長の橋本久美子氏には「変化を自ら創造する茶袋屋の日本茶マーケティング」、株式会社静岡伊勢丹代表取締役社長の嶋田正男氏には「アルタのV字回復から、百貨店改革への挑戦」についてお話しいただきました。
橋本氏からは中小企業の茶袋屋が生き残っていくためにBtoBの企業にも関わらず最終的な顧客となる消費者の声を聞き、お茶本体ではなく、抹茶シェイカーなどお茶と他の価値を掛け算することで新たな価値を生み出した取り組み事例が数多く紹介されました。また、そうした新商品を開発するための土壌として経営理念や経営方針が紹介され、「掛け算により価値を創造するためには社員たちの心理的安全を確保して、新たな発想を出しやすくすることが重要」と経営者としての熱い想いを語っていただきました。
嶋田氏からは、先に前職で行ったスタジオアルタの経営立て直しについての話がありました。人気TV番組終了に伴いどん底に落ち込んだことから、構造改革と企業体質の改善を行ったうえで自社の強みを見直し、それを基盤に「スタジオアルタだからできること」を訴求してV字回復を成し遂げたことが紹介されました。今年4月より赴任した静岡伊勢丹ではコロナ禍に見舞われ、瀕死の百貨店で「小さくても豊かな会社」を目指し品揃えより人揃えという意識のもとでフロア改革を行い、V字回復をもう一度行うことへの意気込みが語られました。
橋本氏、嶋田氏、岩崎教授の3名によるパネルディスカッションでは、逆境に立ち向かうパワーの源泉や両氏の経営スタイルの違い、ECサイトなどの巨大資本の台頭への対応策、今後の展望などについて話し合われ、セミナー参加者からも自分を変えるきっかけを作る方法や後継者に求めることなどについて質問が出され、活発な意見交換が行われました。

地域経営研究センター長の岩崎教授

地域経営研究センター長の岩崎教授

橋本氏

講師の橋本氏

講演を行う嶋田氏

講師の嶋田氏

(2020年12月14日)

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