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本学初の試み:DXを見据えたアクティブラーニング型COIL大学院講義(大学院薬食生命科学総合学府 黒川洵子教授)


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7月6日、大学院薬食生命科学総合学府で、黒川洵子教授、坂本多穗准教授によるファシリテーションの下、米国カルフォルニア大学デービス校(UCD)医学部薬学科の佐藤大輔准教授による大学院COIL講義を実施しました。

本学では、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」採択校として、上智・お茶の水女子大学と共同で COIL(Collaborative Online International Learning)プロジェクトに取り組んでおり、本講義はその一環として実施したものです。

世界的な大学ランキングの各分野で上位を占める名門UCDは、本学と2011年に大学間交流協定を締結しており、またCOILプロジェクトにおける米国連携大学でもあります。

講義では、心臓学における「Computational Pharmacology:コンピューターを駆使した薬理学」と題して、コンピューターを使ったシミュレーションを実際に学生に体験させ、新薬開発などの分野において、コンピューターでの数理モデルを駆使したシミュレーションがいかに有効で役立つかを学びました。

具体的には、あらかじめデータを準備した各学生のPC端末を使って、UCD佐藤准教授による海外からのオンラインでの指導と助言に従いながら、Cardiac Action Potential[心筋活動電位]のシミュレーションやFast Pacing[ペーシング速度の変化]によるAlternans[交互脈]を確認し、薬を加えることによるAlternansの抑制、同じく薬を加えることでAPD Restitution[活動電位持続時間の回復]の傾きがなだらかになることを、各学生が自らの操作で確認することができました。

DX(デジタルトランスフォーメーション)による技術革新が著しい近年、このような先進的な教育手法の導入は画期的な試みであり、今回の講義を成功させるため、本年3月、事前準備のためUCD佐藤准教授が来日し、本学の黒川教授や坂本准教授らとともに綿密な計画が練られました。

そのため、シミュレーションの実施に当たっては、専門の数値解析ソフトウェア(MATLABやPythonなど)はあえて使わず、学生が挑戦しやすいようエクセルで代用することにより、講義後も学生が復習しやすく、さらに学生の今後の自信へとつながるように工夫が凝らされました。

こうした準備と検討の積み重ねにより、海外の最前線で活躍する日本人研究者から、日本にいながらにして、また英語ではなく日本語による指導を直接仰ぐことで、より高度で難しい内容に踏み込んだ、全員参加型のアクティブラーニング型COIL授業となりました。

カリフォルニア大学デービス校 佐藤大輔准教授(スクリーン左上)によるCOIL講義

黒川洵子教授によるファシリテーションで学生をサポート

【関連リンク】
静岡県立大学 大学の世界展開力強化事業「US-COIL」トップページ
https://www.us-coil.jp/(COIL特設サイトへリンク)



(2022年7月8日)

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