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本土と琉球列島における自然選択の痕跡(共同プレスリリース)


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琉球大学
理化学研究所
静岡県立総合病院
静岡県立大学

琉球大学大学院医学研究科の松波雅俊助教、今村美菜子准教授、木村亮介教授、前田士郎教授、理化学研究所生命医科学研究センターの劉暁渓客員研究員(静岡県立総合病院研究員)、寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院 免疫研究部長、静岡県立大学 特任教授)、国立長寿医療研究センターの尾崎浩一部長らの研究チームによる研究成果が、進化生物学の学術雑誌「Molecular Biology and Evolution」誌に掲載されました。

<発表のポイント>
  • 内閣府、文部科学省、沖縄県の支援を受けた沖縄バイオインフォメーションバンク、および国立長寿医療研究センターバイオバンクの日本人協力者20,366名のゲノム解析を実施した。
  • 集団遺伝解析の結果、琉球列島の各島嶼(沖縄本島、宮古諸島、八重山諸島、慶良間諸島・久米島)の遺伝的背景は、わずかではあるがそれぞれ異なることが明らかになった。
  • ヒトゲノム全域にわたる解析により、琉球列島集団および本土集団の自然選択を反映する複数のゲノム領域を発見した。その中には、両集団に共通のものとそれぞれに特有のものがあり、両者の違いと共通性が示された。
  • 6番染色体に位置する免疫に関連する領域(MHC領域)では琉球列島集団および本土集団で異なる対立遺伝子が選択されていた。
  • 本研究の成果は、琉球列島および本土集団の遺伝的背景形成過程の理解の一助となるとともに、疾病構造の解明や遺伝的背景を考慮した健康増進に貢献することが期待される。


詳細は琉球大学のWebサイトをご覧ください。
https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/49775/(外部サイトヘリンク)



(2023年10月31日)

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