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東アジア文化都市関連事業として特別講義を開催


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11月22日、宝生流第二十代宗家の宝生和英(ほうしょうかずふさ)氏を迎え、「東アジア文化都市2023特別講義『シルクロードが生み出した芸能〈能楽〉』」(主催・静岡県文化財団、静岡県 共催・静岡県立大学国際関係学部)が、草薙キャンパスで開催されました。
東アジア文化都市は、日中韓3か国から選ばれた地方自治体が、文化や芸術の様々なイベントを通じて交流する事業で毎年開催しています。2023年は日本からは静岡県、中国からは成都市と梅州市、韓国からは全州市が選定されています。
講義では、文化には「共感性を重んじ、感情を動かすことを主体とする〈エンターテイメント文化〉」と「個々の感性を重んじ、心を鎮めることを主体とする〈アンビエント文化〉」の2種類があり、能楽は後者に属すること、また両者に優劣はなく、それぞれに価値があるというお話しがありました。
続いて、能楽の装束や能面といった様々な要素にシルクロードで形成された文化の影響を認めることができるとし、その一例として、中国の舞の特徴を持つ能「邯鄲」の〈楽〉と呼ばれる舞をご披露いただきました。
また、時代によって能楽に求められることが変化していく中で、それに対応する形で様々な「小書(特殊演出)」が生まれたとし、令和の疫病禍による様々な対立をもとに、宝生氏によって着想された新演出「石橋 赤黒」について紹介がなされました。
講演には学内の学生・教職員・一般合わせ約190名が来場し、講演後には「能楽のことは全く知らかったけれど、とてもおもしろかった」「御家元の舞に圧倒された。本物の能楽を見たくなった」といった感想が多く寄せられました。
講演で紹介された能「石橋 赤黒」は、1月27日(土曜日)にグランシップで開催される「グランシップ静岡能」でご覧いただくことができます。

■グランシップ静岡能(宝生流) - GRANSHIP/グランシップ
https://www.granship.or.jp/visitors/event/detail.php?id=3021(外部サイトへリンク)

宝生和英(ほうしょうかずふさ)氏

講義の様子

能「邯鄲」の〈楽〉と呼ばれる舞を披露する宝生氏

(2023年12月4日)

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