12月19日、カリフォルニア大学デービス校（UCD）との国際交流セミナーを草薙キャンパスで開催しました。本学は2011年にUCDと大学間交流協定を締結し、特に薬学分野において密接な共同研究を進めています。例えば、本学で得られたヒトiPS細胞由来の心筋細胞による電気活動のデータを、UCDのAIを用いた生体シミュレーションにより解析しています。こうした協力関係は、最先端の研究の発展に大きく貢献しています。

今回のセミナーでは、UCDでご活躍中の佐藤大輔先生を講師として迎え、「心臓の働きを数学的に解析する」という、異分野を融合した研究アプローチが紹介されました。参加した薬学部生や大学院生たちは、その斬新な視点に深く引き込まれ、セミナー中は一様に集中した表情で耳を傾けていました。異なる学問分野や国際的な研究の視点に触れることで、学生たちは自らの視野を広げ、より大きな世界へ目を向ける貴重な機会となりました。

質疑応答の時間では、学生からの質問が次々と飛び交い、活発な議論が展開されました。佐藤先生はご自身のユニークな体験を交えながら、研究者としての道筋や挑戦について語り、参加者にとって貴重な学びの機会となりました。特に、研究者を目指す学生たちにとっては、未来へのモチベーションを強く喚起される、非常に意義深い時間となりました。

本学は今後もこのような国際的な学術交流を通じて、学生の成長を促し、世界に羽ばたく人材の育成を目指してまいります。

（2024年12月27日）