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富士山噴火時の「情報空白」を埋める新技術-静岡県立大学らの共同提案が「令和8年度やまなし火山防災イノベーションピッチコンテスト」に採択


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静岡県立大学グローバル地域センター自然災害研究部門(NaDiR)の鴨川仁特任教授(認定NPO法人富士山測候所を活用する会 副理事長)は、青山シビルエンジニヤリング株式会社 気象コンサルティング部の小柳津由依氏、柴崎俊明氏と共同で提案した「電磁気的観測手法による火山噴煙のリアルタイム追跡」が、山梨県富士山科学研究所が主催する令和8年度やまなし火山防災イノベーションピッチコンテストに採択されました。
本提案は、火山灰の帯電や火山雷などの電磁気現象を利用し、噴煙の位置や移流方向をリアルタイムに把握する新たな観測技術の実用化を目指すものです。
今後、山梨県富士山科学研究所の支援のもと実証研究を進め、富士山火山防災への社会実装を目指します。

共同研究メンバー。(左から)静岡県立大学NaDiR 鴨川仁特任教授、青山シビルエンジニヤリング株式会社 小柳津由依氏、柴崎俊明氏

富士山噴火時に生じる「情報空白」

富士山が噴火した場合、噴煙は航空機、鉄道、道路、物流など社会インフラへ大きな影響を及ぼすことが想定されています。一方、夜間や悪天候では、光学カメラや人工衛星だけでは噴煙の位置や広がりを十分に把握できず、「情報空白」が生じる可能性があります。
本研究は、この課題を解決するため、火山灰の帯電や火山雷に着目した新しい観測技術を提案するものです。

電磁気で噴煙を追跡する

本提案では、地上静電気センサー(フィールドミル)と雷観測ネットワーク「FULMO(Fuji-Centered Lightning Monitoring)」組み合わせた独自の観測網を構築します。
火山雷の活動から火山灰の帯電状態を推定し、静電気の変化から噴煙の接近を検知するとともに、両者を統合的に解析することで、噴煙位置、移流経路、噴煙規模等をリアルタイムに推定することを目指します。

令和8年度やまなし火山防災イノベーションピッチコンテストでのプレゼンテーション。静電気センサーと雷観測ネットワーク「FULMO」を組み合わせた火山噴煙リアルタイム追跡技術を提案

静岡県立大学の役割

静岡県立大学グローバル地域センター自然災害研究部門(NaDiR)は、雷放電や大気電気、地震・火山に関する現象などの研究を進めてきました。
本プロジェクトでは、これまで蓄積してきた電磁気観測・解析技術を活用し、火山防災へ応用するための観測システム設計および解析手法の開発を担当します。
また、青山シビルエンジニヤリング株式会社が有する気象・防災技術と融合することで、研究成果を社会実装へつなげることを目指します。

今後の展望

本プロジェクトでは、富士山周辺で観測システムの実証を進めるとともに、噴煙観測だけでなく、将来的には火砕流などの電磁気観測への応用も視野に入れています。
静岡県立大学は今後も、自治体、企業、研究機関との連携を通じて、防災・減災に資する研究成果の社会実装を推進してまいります。

コンテスト終了後の発表者による記念撮影

参考

やまなし火山防災イノベーションピッチコンテスト
https://www.mfri.pref.yamanashi.jp/kazan/pitch-contest(外部サイトへリンク)

お問い合わせ

静岡県立大学グローバル地域センター 自然災害研究部門(NaDiR)
特任教授 鴨川 仁(認定NPO法人富士山測候所を活用する会 副理事長)
E-mail:kamogawa(ここに@を入れてください)u-shizuoka-ken.ac.jp
電話:054-245-5600


(2026年7月9日)

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