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研究ハイライト


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2025年12月04日
哺乳類の気管上皮細胞と嗅神経細胞が持つ繊毛の方向性と膜の独立性を保つ仕組みを解明(共同プレスリリース)
東京農工大学大学院工学府生命工学専攻の酒井敬史大学院生と同大学院工学研究院生命機能科学部門の篠原恭介教授、静岡県立大学食品栄養科学部の林久由准教授らの国際共同研究グループは、哺乳類のモデル生物マウスにおけるTppp3遺伝子の機能を解析する事によりこれまでに知られていなかった気管上皮と嗅上皮の組織にある繊毛細胞が正確な方向性と繊毛膜構造の独立性を獲得する仕組みを明らかにしました。

2025年11月13日
酵素的anti-Baldwin則による梯子状ポリエーテル生合成メカニズムを解明
本学薬学部の渡辺賢二教授、佐藤道大准教授、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のケンダール・ハウク(Kendall Houk)教授のグループは、縮合環状ポリエーテル構造の生成における酵素反応anti-Baldwinエポキシド開環カスケードの位置選択性を量子力学計算とAIを用いることで世界で初めて解明することに成功しました。

2025年10月09日
植物の"武器庫"の形と機能を維持する仕組みを発見 -害虫に強い作物開発へ期待-
静岡県立大学大学院薬食生命科学総合学府博士前期課程修了生の池田誌花さん、鈴木利幸実験等補助員、中川志都美実験等補助員、食品栄養科学部の三好規之教授、田村謙太郎准教授らの研究グループおよび、京都大学大学院の大坪卓さん、嶋田知生講師、フランスのクレルモン・オーベルニュ大学のVanrobays Emmanuel准教授、Tatout Christophe教授らは、植物が害虫から自分を守るための新しい仕組みを発見しました。

2025年09月24日
【月桂冠総合研究所×静岡県立大学】低アルコールが引き出す、日本酒の吟醸香 香りの感じ方の変化を嗅覚受容体レベルで解析(共同プレスリリース)
月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)総合研究所と、静岡県立大学(学長・今井康之、静岡県静岡市)の伊藤圭祐准教授・寺田祐子助教(所属:静岡県立大学大学院 薬食生命科学総合学府 食品化学研究室)は共同研究により、アルコールが日本酒の吟醸香の感じ方に与える影響を、官能評価と嗅覚受容体応答評価の両面から調べました。

2025年08月27日
トランス脂肪酸が老化・炎症を促進する分子メカニズムを発見(共同プレスリリース)
東北大学大学院薬学研究科の小島諒太大学院生、平田祐介准教授、松沢厚教授らの研究グループは、同研究科の佐藤恵美子准教授、帝京大学薬学部の濱弘太郎准教授、横山和明教授、静岡県立大学薬学部の滝田良教授、岩手医科大学薬学部の野口拓也教授らとの共同研究により、最も主要なトランス脂肪酸であるエライジン酸が、DNA損傷の際に起きる細胞老化および炎症を促進することを発見しました。

2025年08月06日
抗生物質の活性を高める新酵素を発見 〜AIを活用した構造最適化により酵素機能強化にも成功〜(共同プレスリリース)
薬食生命科学総合学府 博士前期課程2年の小澤日華里さん、博士前期課程修了生の宮田梓さん、食品栄養科学部の三好規之教授、伊藤創平准教授、藤浪大輔助教、および生命創成探究センター/分子科学研究所の林成一郎博士研究員、加藤晃一教授らの研究グループは、抗生物質の活性を高める新たな技術を開発しました。

2025年08月05日
腸内細菌の代謝分子が小腸のリンパ組織パイエル板で免疫応答を増強するしくみを解明
薬学部免疫微生物学分野の梅本英司教授、中西勝宏助教らの研究グループは、腸管での獲得免疫応答に重要なパイエル板において、腸内細菌代謝物であるピルビン酸が貪食細胞のM細胞への樹状突起伸長を促進し、効率的な病原性細菌の捕食および獲得免疫応答誘導に寄与することを解明しました。

2025年07月30日
祖先酵素との融合がモジュール型ポリケタイド合成酵素の構造解析を可能に(共同プレスリリース)
静岡県立大学食品栄養科学部の伊藤創平准教授、中野祥吾准教授、千菅太一助教らは、祖先配列再構成法をモジュール型ポリケタイド合成酵素(PKS)に初めて適用することで、その立体構造決定を可能とする新たな立体構造解析法を開発しました。

2025年07月11日
心筋細胞肥大における遺伝子発現制御メカニズムを解明
薬学部分子病態学分野の刀坂泰史准教授、森本達也教授らの研究グループは、心不全に伴う心筋細胞肥大における遺伝子発現制御メカニズムを解明しました。本成果は、生物医学分野において権威のある国際雑誌『Journal of Biomedical Science』(Journal Impact Factor: 12.1)に7月6日付けで掲載されました。

2025年07月09日
重症喘息治療薬の有効性予測マーカーの同定 -血中マイクロRNAを用いた新たな治療選択の可能性-(共同プレスリリース)
信州大学大学院医学系研究科の平井啓太准教授(医学部附属病院 薬剤部)、静岡県立総合病院 白井敏博副院長(呼吸器内科)、静岡県立大学薬学部 伊藤邦彦教授らの研究グループは、重症喘息治療薬である抗インターロイキン5受容体モノクローナル抗体(ベンラリズマブ)の有効性を予測する血中マイクロRNAマーカーとして、has-miR-7-5pを同定しました。

2025年07月07日
計算化学を駆使してケトンの新規光触媒機能を発見 〜カルボン酸の新たな分子変換技術が医薬品探索研究を推進〜(共同プレスリリース)
薬学部の山下賢二助教、佐野颯博士後期課程学生、後藤祐希博士前期課程学生、濱島義隆教授、および北海道大学総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の林裕樹特任准教授らの研究グループは、ケトンの新規光触媒作用を見出し、カルボキシラジカルを効率的に調製する手法を開発しました。

2025年07月01日
日本人のアルコールの効き方、3タイプに分類可能 -若年日本人を対象とした包括的遺伝解析から解明-(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームの寺尾知可史チームディレクター(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)らの共同研究グループは、日本人のアルコール反応性に着目し、健常な若年成人を対象に包括的なクラスタリング解析を実施しました。

2025年05月26日
伊豆半島東部のマグマ活動の推定に成功(共同プレスリリース)
静岡県立大学グローバル地域センター自然災害研究部門の楠城一嘉特任教授、東京大学地震研究所の行竹洋平准教授、統計数理研究所の熊澤貴雄特任准教授の研究グループは、伊豆半島ジオパーク学術研究助成(美しい伊豆創造センター)を得て研究を実施し、伊豆半島東部で起きる地震のデータ処理に基づきマグマ活動の推定に成功しました。

2025年05月12日
マグネシウムイオンが筋幹細胞を活性化 -骨格筋の再生促進による健康長寿延伸に期待-
薬学部統合生理学分野の原雄二教授、平野航太郎助教のグループは、骨格筋の再生を担う筋幹細胞(筋衛星細胞)におけるマグネシウムイオンの流入が筋衛星細胞の活性化を誘導する最初のステップとなり、筋再生を引き起こすことを見出しました。

2025年05月07日
糖尿病による心臓病の発症原因を解明(共同プレスリリース)
神戸大学大学院医学研究科立証検査医学分野の長尾学特命准教授、篠原正和教授(分子疫学分野併任)、静岡県立大学大学院薬食生命科学総合学府栄養生理学研究室の細岡哲也准教授らの研究グループは、糖尿病による心臓病(糖尿病性心筋症)の発症にアミノ酸の代謝が関与していることを明らかにしました。

2025年04月21日
変形性関節症の遺伝子座を962カ所発見(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームの寺尾知可史チームディレクター(静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長、静岡県立大学薬学部ゲノム病態解析分野特任教授)らの共同研究グループは、変形性関節症のゲノム解析のための国際コンソーシアム(GOコンソーシアム[1])に参画し、アジア人(主に日本人)の解析を行い、変形性関節症の原因となる可能性が高い700の遺伝子の特定に貢献しました。

2025年04月07日
静岡県立大学とベンチャー企業が“おいしさ”を設計するフードペアリングAIを共同開発
静岡県立大学食品化学研究室とそのベンチャー企業 合同会社DigSenseは、人の経験や感覚に頼ってきた食品開発に革新をもたらす新技術として、食材の風味相性を数値化できるAIプログラム「F-index Pairing」を開発しました。

2025年03月24日
新規飽和脂肪鎖生成機構を解明
薬学部の渡辺賢二教授、佐藤道大准教授のグループは、多くの生物が持つ飽和脂肪鎖の生成において新しい生合成メカニズムを見出し報告しました。本成果は、化学分野において最も権威のある国際化学雑誌『Journal of the American Chemical Society』(Impact Factor: 14.5) 電子版に3月20日付けで掲載されました。

2025年03月21日
天然物に進化の形跡を発見〜天然物進化論〜
薬学部の渡辺賢二教授、岸本真治講師のグループは、抗生物質のような天然有機化合物に進化の形跡を見出し報告しました。本成果は、化学分野において最も権威のある国際化学雑誌『Journal of the American Chemical Society』(Impact Factor: 14.5) 電子版に3月18日付けで掲載されました。

2025年03月05日
南アルプスの大地の動きを観測する研究を開始 〜静岡県立大学と東京大学の共同研究〜
グローバル地域センター自然災害研究部門の楠城一嘉特任教授は、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の酒井慎一教授と共同で、静岡県北部の南アルプスの現地調査と衛星データに基づく地殻活動の観測研究を開始しました。

2025年02月22日
日本最大級の体細胞モザイクと関節リウマチの関連解析(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームの寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長、静岡県立大学薬学部ゲノム病態解析分野特任教授)らの国際共同研究グループは、全身性自己免疫疾患である関節リウマチ(RA)の末梢血DNAから後天的なDNA変異である体細胞モザイクを同定し、体細胞モザイクが高齢発症関節リウマチ(LORA)のリスク因子となることを発見しました。

2024年12月13日
植物の免疫を守るタンパク質の発見 ー免疫暴走を防いで成長を支える仕組みー
食品栄養科学部環境生命科学科の田村謙太郎(准教授)、森愛理(研究当時博士前期課程2年)、中川志都美(実験等補助員)、鈴木利幸(実験等補助員)らの国際共同研究グループは、植物が病気から自分を守るための新しい仕組みを発見しました。

2024年10月17日
遺伝性脳小血管病を促す変異タンパク質蓄積の機構解明(共同プレスリリース)
千葉大学大学院薬学研究院の伊藤素行教授と鈴木翔大日本学術振興会特別研究員PD(受入機関:千葉大学)、静岡県立大学大学院薬学研究院の竹内英之教授らの研究チームは、遺伝性脳小血管病CADASILの原因として知られるNOTCH3変異型タンパク質の蓄積に、糖鎖修飾酵素Radical fringe(RFNG)が寄与することを世界に先駆けて発見しました。

2024年10月03日
ヒトの特徴を形作る遺伝多型-非ヨーロッパ系集団における最大規模のゲノム研究で明らかに-(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームの寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長、静岡県立大学薬学部ゲノム病態解析分野特任教授)らの国際共同研究グループは、日本人におけるヒトの特徴(量的形質)に関係する遺伝多型を多数明らかにしました。

2024年09月30日
日本人女性における骨盤臓器脱の遺伝的素因を発見(共同プレスリリース)
琉球大学大学院医学研究科先進ゲノム検査医学講座の松波雅俊助教、今村美菜子准教授、前田士郎教授、システム生理学講座の宮里実教授、腎泌尿器外科学講座の芦刈明日香助教、理化学研究所の寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学薬学部特任教授)らの研究チームによる研究成果が、Communications Biologyのオンライン版に掲載されました。

2024年07月31日
鉄硫黄タンパク質が触媒する[4+2]環化付加反応(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター天然物生合成研究ユニットの高橋俊二ユニットリーダー、テイ・ウ基礎科学特別研究員、坂井克行特別研究員、静岡県立大学薬学部の滝田良教授らの共同研究グループは、天然物の生合成において、鉄硫黄タンパク質(Fe-Sタンパク質)がルイス酸(Lewis acid)触媒として機能し、[4+2]環化付加反応(ディールス・アルダー反応)を促進することを発見しました。

2024年06月19日
冠攣縮性狭心症と心筋梗塞での死亡率との関連を解析(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームの寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)らの共同研究グループは、日本人の「冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症」を対象にした大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、冠攣縮性狭心症の病態に関わる重要な疾患感受性領域(遺伝子座)を同定しました。

2024年06月06日
南海トラフのスロースリップイベントをモニタリングする新技術を開発(共同プレスリリース)
グローバル地域センターの楠城一嘉特任教授は、海洋研究開発機構・山本揚二朗主任研究員、同機構有吉慶介主任研究員、防災科学技術研究所・髙橋成実上席研究員と共同で、DONET(地震・津波観測監視システム)を用い、南海トラフのスロースリップイベント(SSE: エスエスイー)の推移を監視する技術開発に成功しました。

2024年05月21日
日本人高齢者の膝伸展筋力のゲノムワイド関連解析(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームの伊藤修司客員研究員(島根大学医学部整形外科学講座助教)、寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)らの共同研究グループは、日本人高齢者における膝伸展(ひざしんてん)筋力のゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、下肢筋力に関連する領域を同定しました。

2024年05月09日
高安病と潰瘍性大腸炎の病態形成機構の解明へ(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)の寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長、静岡県立大学薬学部ゲノム病態解析講座特任教授)、石川優樹研究員らの共同研究グループは、潰瘍性大腸炎(UC)の特異的自己抗体である抗インテグリンαvβ6抗体が、高安病(TAK)患者においてもわずかに認められることから、本抗体による共通の病態形成機構への関与が疑われましたが、予想に反して高安病の遺伝的リスクや合併症と本抗体の存在に有意な関連がないことを発見しました。

2024年04月19日
AIによる高機能化酵素の創出に成功
本学薬学部の渡辺賢二教授、橋本博教授と、国立研究開発法人産業技術総合研究所・齋藤裕主任研究員のグループは、フラビン依存性酸化酵素においてこれまでに見られない触媒反応をAIにより設計創出し高機能化を達成しました。本成果は、化学触媒分野において最も権威のある国際化学雑誌『ACS Catalysis』(Impact Factor: 13.700) 電子版に4月18日付けで掲載されました。

2024年04月18日
全ゲノム解析で明らかになる日本人の遺伝的起源と特徴(共同プレスリリース)
理化学研究所(理研)の寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長、静岡県立大学薬学部ゲノム病態解析講座特任教授)らの共同研究グループは、大規模な日本人の全ゲノムシークエンス(WGS)情報を分析し、日本人集団の遺伝的構造、ネアンデルタール人およびデニソワ人由来のDNAと病気の関連性、そしてゲノムの自然選択が影響を及ぼしている領域を複数発見しました。

2024年03月25日
心不全における線維化の遺伝子発現制御メカニズムを解明
薬学部分子病態学分野の刀坂泰史講師、森本達也教授らの研究グループは、心不全における線維化の遺伝子発現制御メカニズムを解明しました。本成果は、Nature 関連誌の総合科学ジャーナル『Nature Communications』(Impact Factor: 16.6)に3月19日付けで掲載されました。

2024年03月06日
東北沖地震と熊本地震の震源域 次の大地震につながるリスクは今なお残るか ―楠城特任教授ら研究グループが評価
静岡県立大学グローバル地域センター楠城一嘉特任教授が参加する研究グループは、2011年東北地方太平洋沖地震(東北地震)と2016年熊本地震の震源域に次の大地震発生の可能性があるか評価しました。その結果、東北地震では大地震の再来につながるリスクは確認できなかったが、熊本地震では今なおリスクが残る事が分かりました。

2024年02月21日
タンパク質を効率的に修飾できる酵素「AcSE5」を開発(共同プレスリリース)
食品栄養科学部の中野祥吾准教授、伊藤創平准教授、千菅太一助教、宮田梓さん (博士前期課程2年)、神戸彬光さん (研究当時: 博士前期課程2年) および愛媛大学の竹田浩之准教授らの研究チームは、独自のアミノ酸配列データマイニング法と祖先配列再構成法を融合した手法を用いて、タンパク質連結酵素である祖先型ソルターゼE (AcSE5) の開発に成功しました。

2024年02月07日
食品栄養科学部伊藤准教授・中野准教授の発明が特許権を取得
このたび、本学食品栄養科学部の伊藤創平准教授と中野祥吾准教授らの発明が、特許登録となりましたした。

2024年02月01日
アジア最大の強皮症全ゲノム関連解析(共同プレスリリース)
理化学研究所の寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長、静岡県立大学薬学部ゲノム病態解析講座特任教授)らの共同研究グループは、難治性全身性自己免疫疾患の全身性強皮症(SSc)におけるアジア人最大規模の全ゲノム関連解析(GWAS)を行い、新規疾患関連一塩基多型(SNP)を同定し、病態形成における機能を解明しました。

2024年01月04日
タンパク質をバーチャル進化させて高機能化する手法を開発(共同プレスリリース)
食品栄養科学部の中野祥吾准教授および小澤洋樹さん(博士前期課程1年)らの研究チームは、コンピュータ内でタンパク質をバーチャル進化させることで、高機能なタンパク質をデザインできる新たな手法「GAOptimizer法」を開発しました。

2023年12月06日
抗生物質生産菌が自身の生産する抗生物質で死滅しないメカニズムを解明
薬学部の渡辺賢二教授、橋本博教授、佐藤道大准教授、原幸大准教授のグループは、抗生物質生産菌が自身の生産する抗生物質で死滅しないメカニズムを解明しました。本成果は、化学分野において最も権威のある国際化学雑誌『Journal of the American Chemical Society』(Impact Factor: 16.383) 電子版に12月5日付けで掲載されました。

2023年11月07日
脂肪肝の重症型である非アルコール性脂肪肝炎に対する腸内細菌代謝物の効果とメカニズムを解明
大学院薬食生命科学総合学府栄養生理学研究室の細岡哲也准教授、伊美友紀子助教、笠原南々帆大学院生らの研究グループは、Lactobacillusに代表される乳酸菌などの腸内細菌によって食事脂質由来のリノール酸から産生されるHYA (10-hydroxy-cis-12-octadecenoic acid)と呼ばれる代謝物が、脂肪肝の重症型である非アルコール性脂肪肝炎を改善することをマウスを用いた研究により明らかにしました。

2023年10月31日
本土と琉球列島における自然選択の痕跡(共同プレスリリース)
琉球大学大学院医学研究科の松波雅俊助教、今村美菜子准教授、木村亮介教授、前田士郎教授、理化学研究所生命医科学研究センターの劉暁渓客員研究員(静岡県立総合病院研究員)、寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院 免疫研究部長、静岡県立大学 特任教授)、国立長寿医療研究センターの尾崎浩一部長らの研究チームによる研究成果が、進化生物学の学術雑誌「Molecular Biology and Evolution」誌に掲載されました。

2023年10月18日
植物の種子の寿命を決めるタンパク質の発見 ー高品質な種子の開発に貢献ー
食品栄養科学部環境生命科学科の田村謙太郎(准教授)、大石歩(研究当時学部4年生)、中川志都美(実験等補助員)らの研究グループは、植物の種子の寿命に関与する「Nup50」タンパク質を発見しました。この発見はイギリスの科学雑紙『Journal of Experimental Botany』の電子版に発表されました。

2023年09月20日
発育性股関節形成不全の遺伝的リスクが変形性股関節症発症へ与える影響を解明(共同プレスリリース)
九州大学大学院医学研究院の吉野宗一郎大学院生、中島康晴教授、山口亮介助教、田中秀直大学院生、理化学研究所の寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)、同センターの池川志郎チームリーダー(研究当時)らの共同研究グループは、発育性股関節形成不全の患者様から聴取した詳細な家族歴や発症年齢、治療歴などの情報を解析し、発育性股関節形成不全の遺伝的リスクが強いほど変形性股関節症の発症や進行が早まることを明らかにしました。

2023年08月24日
ポリジェニックリスクスコアで前立腺がんの死亡リスクを予測 -アンドロゲン受容体の結合領域に着目した解析が有効-(共同プレスリリース)
理化学研究所の伊藤修司客員研究員(島根大学医学部附属病院整形外科医科医員)、寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)らの国際共同研究グループは、前立腺がんのゲノムワイド関連解析(GWAS)ならびにポリジェニックリスクスコア(PRS)を用いて、前立腺がん発症前でも、将来的な前立腺がんによる死亡リスクを予測できることを明らかにしました。

2023年08月09日
~将来の大腸がんリスクを調べる「コリバクチン検査」に関する発明~ 薬学部渡辺教授らの発明が日本と米国で特許権を取得
このたび、本学薬学部 渡辺 賢二 教授らの発明が、日本国および米国にて特許登録となりましたので、お知らせします。【発明の名称】コリバクチンおよびコリバクチン産生菌の検出方法および検出プローブ

2023年07月19日
脊柱後縦靭帯骨化症の発症原因の一端を解明 -日本人を対象とした世界最大規模のゲノム解析-(共同プレスリリース)
理化学研究所の小池良直客員研究員(北海道大学大学院医学研究院整形外科学教室)、寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)らの共同研究グループは、日本人を対象にした大規模なゲノムワイド相関解析(GWAS)を行い、脊柱後縦靭帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament:OPLL)の発症に関わるゲノム上の新しい疾患感受性領域(遺伝子座)を同定しました。

2023年07月10日
富士山噴火に備えたマグマ活動監視に新手法(共同プレスリリース)
静岡県立大学グローバル地域センター自然災害研究部門の楠城一嘉特任教授の研究グループは、富士山直下で起きる地震のデータ処理に基づきマグマ活動を監視する新手法を開発しました。富士山の観測体制拡充に貢献できる点で、火山防災上、重要な研究です。この成果は2023年6月30日(日本時間)に英科学誌『Scientific Reports (サイエンティフィック・レポーツ)』の電子版へ掲載されました。

2023年06月20日
思春期特発性側弯症の発症の遺伝的な因果関係を発見 -遺伝的に太りにくい人は発症のリスクが高い-(共同プレスリリース)
理化学研究所の大伴直央大学院生リサーチ・アソシエイト、寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)と慶應義塾大学医学部整形外科学教室を中心とした日本側彎(そくわん)症臨床学術研究グループの共同研究グループは、思春期特発性側弯症(Adolescent idiopathic scoliosis: AIS)の発症と肥満の指標であるBMIが遺伝的に負の因果関係にあることを明らかにしました。

2023年05月25日
脂肪肝の重症型である非アルコール性脂肪肝炎の原因を解明(共同プレスリリース)
神戸大学大学院医学研究科の細川友誠研究員、小川渉教授と、本学の細岡哲也准教授らの研究グループは、脂肪組織においてインスリンが効かないことが、脂肪肝の重症型である非アルコール性脂肪肝炎の原因となることを解明しました。

2023年05月19日
高精度の構造多型検出手法を開発 -疾患や遺伝形質に関わる構造多型や遺伝子の同定が可能に-(共同プレスリリース)
理化学研究所の小杉俊一研究員、薬学部ゲノム病態解析講座の寺尾知可史特任教授(理化学研究所生命医科学研究センター ゲノム解析応用研究チーム チームリーダー、静岡県立総合病院 臨床研究部免疫研究部長)らの共同研究グループは、全ゲノムシークエンスデータから「構造多型(SV)」を高精度で検出する新しい手法を開発しました。

2023年04月04日
メダカ孵化仔魚を用いた化学物質の内分泌撹乱活性の新規検出系を確立
大学院薬食生命科学総合学府環境科学専攻の渡邉明帆さん(2019年度博士前期課程2年)、小林亨教授(研究代表者)、明正大純助教らの研究グループは、メダカ孵化仔魚を用いた化学物質の内分泌撹乱活性の新規検出系を確立しました。

2023年03月16日
静岡産自然薯の遺伝子解析を実施:有効成分の生合成遺伝子配列を決定
食品栄養科学部の三好規之准教授らの研究グループは、静岡産自然薯の遺伝子解析を行い、自然薯の機能性成分であるジオスゲニンの生合成遺伝子配列を決定いたしました。また、ジオスゲニンの配糖体であるジオシンが“自然薯むかご”の周皮部に多く蓄積していることを明らかにし、機能性成分ジオスゲニンの供給元として国産素材である“自然薯むかご”の有用性を見出しました。

2023年01月30日
生物がアズラクトンを作るメカニズムの解明に成功
薬学部の渡辺賢二教授、岸本真治講師、薬食生命科学総合学府博士前期課程2年の南歩実さんのグループは、生物がアズラクトンを作るメカニズムの解明に成功しました。

2022年12月15日
高機能な祖先型RNA連結酵素の開発に成功〜味の素社との産学連携の成果 核酸医薬品の大量生産に光明〜
食品栄養科学部の本山智晴博士 (現所属: 三井化学株式会社)、伊藤創平准教授および中野祥吾准教授の研究グループは、味の素のバイオ・ファイン研究所の梶本祥平研究員、萩原佑介主任研究員らとの共同研究で、高機能な人工RNA連結酵素 (AncT4_2) を祖先型設計法で開発することに成功しました。

2022年11月21日
アトピー性皮膚炎の発症年齢の遺伝基盤-発症年齢の多遺伝子構造も考慮した世界初の研究-(共同プレスリリース)
薬学部ゲノム病態解析講座の寺尾知可史特任教授(理化学研究所センターゲノム解析応用研究チームリーダー、静岡県立総合病院免疫研究部長)らの共同研究グループは、2021年に発表したアトピー性皮膚炎を対象にした最大規模のゲノムワイド関連解析(GWAS)の結果を用いて、日本人のアトピー性皮膚炎の発症年齢の遺伝基盤を解明しました。

2022年11月16日
関節リウマチにおけるリウマチ因子サブタイプと遺伝因子 -IgG-RFの有無が特定の遺伝子パターンと関連する-(共同プレスリリース)
薬学部ゲノム病態解析講座の寺尾知可史特任教授(理化学研究所センターゲノム解析応用研究チームリーダー、静岡県立総合病院免疫研究部長)、石川優樹研究員、京都大学大学院医学研究科の夜久愛大学院生らの共同研究グループは、関節リウマチ患者の血中に見られる自己抗体の一つであるIgG型リウマチ因子(IgG-RF)の有無が、HLA-DRB1遺伝子上のシェアドエピトープ(SE)のアレルの特定のパターンと関連することを発見しました。

2022年11月04日
昆虫の発育を制御する新たなメカニズムを発見
食品栄養科学部 大原裕也助教らの研究グループは、「生き物はどのようにして大人へと発育するのか?」という問いに答えるべく、キイロショウジョウバエを用いた研究を行い、個体成長や成熟を司るホルモンを作り出すために重要なメカニズムを発見しました。

2022年11月02日
ヒトの複雑な形質に対する希少なコピー数多型の影響-新たな多型検出方法の開発による成果-(共同プレスリリース)
薬学部ゲノム病態解析講座の寺尾知可史特任教授(理化学研究所生命医科学研究センター ゲノム解析応用研究チーム チームリーダー、静岡県立総合病院免疫研究部長)らの国際共同研究チームは、ヒトゲノムに数十万個存在するといわれるコピー数多型(CNV)を従来の方法よりはるかに高感度に検出する手法を開発しました。

2022年05月20日
測位衛星データに機械学習技術を適用し初期の津波の可視化に成功
本学グローバル地域センターの鴨川仁特任准教授らの研究グループは、GPSなどの衛星データに機械学習を適用させ、早期津波予測の精度向上に大きく寄与する初期の津波形状を可視化することに成功しました。

2022年05月16日
本学教員が国際共同研究加速基金Aの2つの研究成果を発表
大学院国際関係学研究科の長野明子教授が、研究代表をつとめる科研費・国際共同研究加速基金Aの課題 『レキシコンにおける語形成と借用の関係と両者をつなぐ一般的メカニズム』 (課題番号18KK0324) の研究成果として、2つの論文を発表しました。

2022年05月11日
メダカ孵化仔魚を用いた化学物質の甲状腺ホルモン撹乱活性の新規検出法を確立
食品栄養科学部環境生命科学科の小林亨教授らの研究グループは、自発性摂餌開始前のメダカ仔魚を用いた「甲状腺ホルモン作用に対する内分泌撹乱能(視床下部‒下垂体‒甲状腺軸:HPT軸に作用する)を有する化学物質」のスクリーニング系を確立しました。

2022年04月06日
光で有用物質を高生産する微生物の開発(共同プレスリリース)
食品栄養科学部の原清敬准教授(研究開発代表者)らの研究グループは、大阪大学の戸谷吉博准教授、松田史生教授と神戸大学の石井純准教授らとの共同研究により、大腸菌に光エネルギー利用タンパク質(ロドプシン)を導入することで、エネルギー代謝を光で活性化し、大腸菌による有用物質の生産性を向上させることに成功しました。

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